Comate of Art Education Study session#2
「20年経った今、日本の対話型鑑賞はどうなったのか?」
“Comate Of Art Education”(略:COA)とは、NPO法人 Educe Technologiesにて新しく始まった「実践( action!)・研究(research)・勉強会( Study session)の3つの柱を軸に、 これからの芸術教育について考えていく」 ことを目的としたプロジェクトです。その中の活動の1つである“ Study session”を今回開催いたします。 さまざまな分野で活躍しているゲストと参加者のみなさまが共に、 各回ごとのsessionテーマについて意見を交わし、 交流を深めていく場にしていきたいと考えています。
今回のStudy sessionでは、「対話型鑑賞」について、 皆さんと意見を交わして行きたいと思っております。対話型鑑賞法 とは、1980年代半ばにアメリカのニューヨーク近代美術館で「 対話しながら作品を鑑賞する」 という子ども向けに開発された観賞教育方法です。日本では、 98年から99年にかけて豊田市美術館、川村記念美術館、 水戸芸術館現代美術センターとの共同企画による「なぜ、 これがアートなの?」展覧会が開催されたことで、 国内でも対話型鑑賞法が注目を浴び、 爆発的な広がりを見せていきます。 今年度はその発端となった98年から20年目の節目を迎えました 。今では様々な対話型鑑賞の実践が見受けられるように、特に多く のプログラムにおいて、 学習者によって主体的な対話による鑑賞が行われるために、「 作品の背景情報」の取り扱いに大きな違いが見受けられます。
しかし、この方法論は、各実践者のセンスに任されており、 最適な方法や評価の仕方など、 いまだに研究が未発達と言えるのが現状です。 対話型鑑賞はどんな学びを目指し、 それを担保するより良い学習活動のデザインとはどのようなものが 考えられるのでしょうか。そこで今回の勉強会では、 特徴的な3つの異なるプログラムを実施しているゲストの方々をお 招きし、具体的な活動事例を紹介していただきながら、 参加者と共により良い「対話型観賞」 のあり方を探っていきたいと思います。
<開催日程>
■日時:2019年1月26日(土) 13時~17時
■場所:情報学環・福武ラーニングスタジオ1・2
都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩7分 東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅 徒歩8分
東京メトロ千代田線 湯島駅 徒歩20分 東京メトロ南北線 東大前駅 徒歩10分
■定員:50名
■参加費:5000円(飲み物・軽食・お菓子代込)
※学生の皆様へ※
ボランティアスタッフを数名募集しております。その場合、 当日に事前の会場設営等、簡単なお仕事をしていただきますが、 参加費無料になります。スタッフには人数制限がございますので、 「SS#2 スタッフ希望」と明記の上、ご連絡ください。勉強会の運営に興味 がある方、対話型鑑賞に興味のある方など、 どんな関心をお持ちの学生さんもご応募お待ちしております。
※参加にあたってのご注意※
Study session#2の様子は写真や映像で記録させて頂きます。
動画や写真記録はFacebook,Twitter, instagramなどで実践報告として掲載する場合がございま すので、ご理解頂けますと幸いです。
<ゲスト紹介>
■神野真吾(Shingo JINO)
千葉大学教育学部 准教授
経歴
1991年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、 1993年同大大学院美術研究科修了(美学/現代芸術論)、 1995年より山梨県立美術館学芸員として「現代美術百貨展」( 2000年)、「新版日本の美術」展(2002年) などの現代美術展を企画。2006年より現職。 社会とアートの関わりについての批判的、 実践的な研究に取り組む。WiCAN(千葉アートネットワーク・ プロジェクト)代表。 国立美術館の教育普及事業等に関する委員会委員なども務める。 主な著書に『社会の芸術/芸術という社会』(フィルムアート社) 。
■三澤一実(Kazumi MISAWA)
武蔵野美術大学造形学部 教育課程研究室 教授
経歴
長野県生まれ。
東京芸術大学大学院修了。埼玉県の公立中学校教諭、 埼玉県立近代美術館主査、文教大学教育学部准教授を経て、現在、 武蔵野美術大学教授。
「旅するムサビ」を主宰し、 学生と全国各地の学校で鑑賞ワークショップや黒板ジャックを展開 。10年間で25都道府県と海外の延べ300校で実施され。約3 0,000人と関わる。2017年に『旅するムサビ』 グッドデザイン賞受賞。 平成20年度版小学校学習指導要領図画工作編 協力者NHK「君なら何つくる」番組委員、全国大学造形教育教員 養成協議会会長ほか。主な著書に「美術教育の題材開発」「 美術教育の動向」武蔵野美術大学出版局ほか。
■平野智紀(Tomoki HIRANO)
東京大学大学院 学際情報学府 博士課程ほか
経歴
1983年静岡県磐田市生まれ。専門は教育工学・美術教育・ ワークショップ。分担翻訳『学力をのばす美術鑑賞: ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』(淡交社、 2015年)分担執筆『図画工作・美術科 理論と実践』(あいり出版、2016年)。 内田洋行教育総合研究所主任研究員、武蔵野美術大学非常勤講師、 京都造形芸術大学アート・ コミュニケーション研究センター研究協力者。 東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍。
<ホスト紹介>
■ホスト:吉川久美子(Kumiko YOSHIKAWA)
NPO法人 Educe Technologies 研究員
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻芸術文化政策コ ース修了。東京大学大学院学際情報学府修士課程文化・ 人間情報学コース修了。油絵制作の経験を活かし、 これまで幼児から高校生を対象としたワークショップを実施。 主に中学生を対象とした美術教育の実証研究に取り組む。 美術教育学会誌にて研究論文「 中学生の自己開示を促す造形ワークショップの実践と評価」 を発表。
■ 参加方法
下記フォームに必要事項をお書き込みいただき
comate.of.art.education【 アットマーク】gmail.com
(お手数ですが【アットマーク】を@に変換お願いいたします) までメールにてご連絡ください。
〆ココカラ========================= ==============
参加申し込みフォーム
comate.of.art.education【 アットマーク】gmail.comまで1月18日(金)までにお 申し込み下さい。
人数が多数の場合は先着順とさせていただきます。
件名:Study session#2(1/26) に申し込みます。
氏名:
フリガナ:
所属:
メールアドレス:
この情報をお知りになったきっかけ:
ご興味をもたれた理由などありましたらお願いいたします:
〆ココマデ========================= =============
※学生ボランティアスタッフご希望の方は、「件名:SS#2 スタッフ希望」とご記入ください。
■主催
NPO法人 Educe Technologies
■企画
NPO法人Educe Technologies研究員 吉川久美子